2011年7月9日

解体しにくい本

紙質が、とか糊が、という以前に、製本・装丁の問題で解体しにくい本がある。
たとえば、袋とじのようになっているミステリとか(決してエロ本とかではない。というか、最近はそんなエロ本なんてないのかも)。
文庫本でも凝った装丁になっているものがあって、これにはまだ手をつけられずにいる。例を挙げると、泡坂妻夫の「ヨギ・ガンジー」シリーズなどがそうだ。MetilTranなどで再構成してしまうと、面白さが半減してしまうだろう。
また、宮部みゆきの「今夜は眠れない」「夢にも思わない」の2冊は、ページの下部に古川タクのパラパラマンガが印刷されている。これを電子化してしまうと、パラパラは再現できなくなるわけで、ちょっと惜しい気がする。

本棚のスペースを空けるという大命題からすると、文庫本よりも単行本を始末する方が効率がいい。
断裁機も買ったので、そろそろ取り組んでみようと思っている。同じ作者のシリーズものだが、単行本と文庫本とが混じっているものがあるので、こうしたものから試してみるつもり。
しかし、まだ思い切れないのが、例えば「鬼平犯科帖」シリーズなど。ほとんどが初版本で、装丁も気に入っているものだ。だが、「愛書家」ではないため、カバーは色あせ、中身も変色が激しい。早く電子化しておかないと、ますます劣化することは自明なのだが…

本日の電子化
倉知 淳 日曜の夜は出たくない
同    幻獣遁走曲
松井今朝子 吉原手引草
畠中 恵 百万の手
宇江佐真理 室の梅

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